too much
でも、あの時、相川さんは「二人きりで」とは言わなかった。
だから、どっちかなんてわからない。
そうよね…うん、きっと、そう。



とはいっても、相川さんは「みんなで」なんて言ってない。
それは、完全な嘘だ。



あぁ…なんだかいろいろ考えれば考える程、面倒臭くなってしまう。
だめだめ!これじゃあ、元の私に逆戻りだ。



「……美穂?どうかしたの?」

「え?う、ううん。なんでもない。」



こんな調子で大丈夫なのかな。
やっぱり、自分を変えることって難しい。



(自信なくなっちゃった…)



いや、元々、自信なんてなかったけど…
でも、相川さんのことを考えると、どんどん気分が重くなってしまう。
あぁ、まただ…
前向きに考えるって誓ったばかりなのに、気持ちは逆の方にいってしまう。



「じゃあ、また明日ね…」

「あ…うん、じゃあ、また明日…」



いつの間にか、最寄り駅に着いていた。
私はあゆと島本さんに手を振り、駅に降り立った。



「え……?」



島本さんが、私の隣に立っていた。
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