ｔｏｏ ｍｕｃｈ

私に女子力が足りないことはわかってる。
昔から、家事なんてほとんどやってないし、家事は正直言って嫌いだ。
家事なんかより、仕事の方がずっと楽しい。
仕事にかまけて、デートをキャンセルしたことなんて何度もあった。
ドタキャンだって数えきれない。


週末には、純也を家に呼んだ。
それは部屋が汚くなってたから。
いつも、くたくたになって帰って来るから、家のことはついついおろそかになってしまう。
そうなると、やはり居心地は悪くなる。
純也が小まめで几帳面な性格なのを良いことに、数週間ごとに彼を呼んで、片付けや掃除や洗濯をしてもらった。
もちろん、料理も作ってもらう。
純也は料理もうまいから。
私はいつもコンビニ弁当か、冷凍食品を温めるだけだから、純也の料理はとても好きだった。



そう…私はなんでもしてもらうばかりで…しかも、それを当たり前のことのように思ってた。
純也がまさかそんなことでストレスをためてたなんて、考えたこともなかった。
彼はそういうことが好きで…そして、私のことが好きだから楽しんでやってくれるんだと思い込んでた。
……私は無神経過ぎたんだ。



後悔してももう遅い。
彼を失ってから、いろんなことを考えて…そして、あれこれ考えるうちに、捨てられるのも当然だってことに気がついた。



愚かな自分自身が悲しくて悔しくて…
泣いて泣いて…何も出来なくなって…仕事もミスばっかりして、体重も７ｋｇも減って…



半年が経って、ようやく平静を取り戻しつつあるけど、思い出すとやっぱりまだ辛い…