too much
「遅くなってごめんね!」

「う、うん。スマホ、みつかったって?」

「うん。お土産屋さんにあったんだって。」

その時、島本さんが私の方を見てニコッと笑った。
私も同じように微笑んだ。



「……何?」

私達の様子に、あゆが怪訝な顔をする。



「え?あ、あぁ、さっき言ってたんだ。
スマホ、置き忘れたの、お土産屋さんじゃないかって。」

「そっか。良く気付いたね。
でも、私…お土産屋さんでスマホなんて使ったかな?」

「う~ん、私もそこまでは覚えてないけど…
でも、本当に良かったね。」

「うん、なくなったらどうしようって、私、泣きそうだったもん。
それにしても本当にごめんね。
ずいぶん、時間食ったよね。」

「ううん、大丈夫。」



それから私達はまたいくつかのアトラクションを楽しんだ。



さっき、島本さんは何を話しかけていたのだろう?
すごく気になる。
でも、話す機会はなさそうだ。



もしかしたら、その方が良いのかもしれない。
知ってがっかりするってこともありそうだし…
それなら、うやむやにしたままの方が良いのかも…

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