too much
「再び」side雪彦
「えっと…これからどうしますか?」
「え…僕はなんでも…」
言った後で気が付いた。
平川さんに丸投げするのは、なんだか申し訳なかったって。
どうしよう、何か考えないと…そう思ってたら…
「じゃあ……コーヒーでも飲みませんか?」
「そ、そうですね!そうしましょう」
平川さんの提案に救われた。
これからアトラクションを探すのもなんだし、めぼしいものはもうすべて回ったから未練もない。
僕達は近くのスタンドに向かった。
そこで温かいコーヒーを買い、ベンチに並んで腰かける。
「……この時間になっても、まだずいぶん並んでますね。」
「そ、そうですね。」
観覧車には長い列が出来ていた。
この分だと、あゆさん達が観覧車に乗るまでには、それなりの時間がかかりそうだ。
平川さんと二人になれて、僕は複雑な想いを感じていた。
「嬉しい」とは素直に言えない。
だって、僕は…最低の奴なんだから。
自分を変えるっていう目標も忘れて…
あゆさんという彼女がいるのに平川さんのことを好きだって気付いて…
その上、僕の好きなタイプだからって、彼女の友達にまで関心を持ってしまって…
(あぁ、最低だ…!)
みんなと騒いでる時はなんとか気も紛れてたけど、こうして平川さんとふたりになると、やっぱりすごい自己嫌悪に陥ってしまう。
気持ちが落ち込んでるせいか、平川さんとも気軽に話せない。
コーヒーをすする音だけが、二人の間に静かに響く。
「え…僕はなんでも…」
言った後で気が付いた。
平川さんに丸投げするのは、なんだか申し訳なかったって。
どうしよう、何か考えないと…そう思ってたら…
「じゃあ……コーヒーでも飲みませんか?」
「そ、そうですね!そうしましょう」
平川さんの提案に救われた。
これからアトラクションを探すのもなんだし、めぼしいものはもうすべて回ったから未練もない。
僕達は近くのスタンドに向かった。
そこで温かいコーヒーを買い、ベンチに並んで腰かける。
「……この時間になっても、まだずいぶん並んでますね。」
「そ、そうですね。」
観覧車には長い列が出来ていた。
この分だと、あゆさん達が観覧車に乗るまでには、それなりの時間がかかりそうだ。
平川さんと二人になれて、僕は複雑な想いを感じていた。
「嬉しい」とは素直に言えない。
だって、僕は…最低の奴なんだから。
自分を変えるっていう目標も忘れて…
あゆさんという彼女がいるのに平川さんのことを好きだって気付いて…
その上、僕の好きなタイプだからって、彼女の友達にまで関心を持ってしまって…
(あぁ、最低だ…!)
みんなと騒いでる時はなんとか気も紛れてたけど、こうして平川さんとふたりになると、やっぱりすごい自己嫌悪に陥ってしまう。
気持ちが落ち込んでるせいか、平川さんとも気軽に話せない。
コーヒーをすする音だけが、二人の間に静かに響く。