(短編)小春姫



それを聞いた少年は黙って頷き、小春を優しく抱きしめました。すると彼はこう言います。

「それなら俺が生きる理由になる」

その言葉は小春の心に響きました。
彼の体温から伝わる温かさがとてもホッとしました。
小春は誰かの支えがほしかった。その言葉が欲しかったのです。


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