またね
別室に通された。

母と2人きり。

しばらく無言だった。

最初に口を開いたのは母だった。

「なんで、言ってくれないの?」と

言い返す言葉がなかった。

申し訳なさと、驚きと、恐怖で押しつぶされそうだった。

当然中絶ができる期間は過ぎていたため産むしかなかった。

選択肢は1つしかなかったのだ。

助産師さんにこれからのことを色々聞きその日は家に帰った。
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