‐部恋。 Another Story‐




……長い沈黙が続いた。



『…この展開は
 一応分かってたんだ。
 分かってたつもり。

 けど、俺はお前から
 離れるつもりはないよ?』


「………。」


彼女は困ったのか、
なにも喋らず俯いた。


『……え、ダメ?(笑)
 長川は――…』

“友達でいるの嫌?”
と聞こうとした
俺の言葉を遮って
彼女は叫んだ。


「ダメじゃないっ!!」

今にも泣きそうな顔で
彼女は立ち上がった。




< 100 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop