‐部恋。 Another Story‐



その翌日、
いつものように
サチさんが現れた。



そして第一声。



『ねえ、
 昨日急に来なかったから
 寂しかった??(笑)』



いつもの笑顔とは違う、
俺の反応を伺うような
その彼女の笑顔は、

いつも以上に
悔しい気持ちになった。



俺はその場から
何も言わずに立ち去った。


からかわれてばかりで
すごく、すごく腹が立った。


でも…、

『ねえ、
 昨日急に来なかったから
 寂しかった??』



そう言うサチさんの言葉は
俺の図星をついていたんだ。




だから悔しかった、
だから照れくさかった。





< 112 / 148 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop