‐部恋。 Another Story‐


――――――――…


頭の片隅なんて
未熟な俺には無理だった。


考えることは
サチさんばっか。


どうやら受験なんかで
ついに頭が
おかしくなったみたいだ。



根拠も、キッカケも、
具体性も特にない。

でも、泣いてるサチさんを
思い出すたびに
心が痛くてたまらなかった。



そのときの俺は、
泣いてる理由なんて
ちっとも考えてなんか
なかったんだ……―――。





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