‐部恋。 Another Story‐
頭が真っ白になった俺は
そこから立ち去った。
ていうか、逃げた。
サチさんに
引き止められなかったのが
また更に辛くさせた。
その日は何も考えずに
翌日を迎えた。
逃げたままでは
スッキリしないから、
その日もサチさんを
待ち伏せて一緒に帰った。
―――…
「昨日は話も聞かずに
帰ってごめんな。」
『謝らないでよ。
これ以上泣かせないで;』
「昨日のこと、
詳しく聞かせて?」