‐部恋。 Another Story‐


サチさんはゆっくり
口を開いて、
前日のことについて
説明した。


――――――――…


サチさんが言ってた
『付き合ってる人がいる』
っていうのは本当だった。


その人は2つ上の
同じ高校の先輩。

サチさんの
一目ぼれから始まって、
その人に猛アタックしたって。


念願かなって
付き合えたものの、
付き合えば付き合うほど
不安は募っていき……。


なぜなら………。
その人の言葉に
『心』が感じられないから。


『好きだよ。』
って何度言われても、
最初は浮かれていたサチさんも
だんだん分からなく
なったみたいで。



そんな時に俺に出会ったって。



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