‐部恋。 Another Story‐
でもいつしか
『長川』という存在は
マネージャーではなく、
俺にとって
なくてはならない存在に
なっていたんだ。
ひとつのことに
いつも一生懸命なあいつは
その姿を見ているだけで
励まされた。
でも、集中しすぎて
周りが見えなくなり、
一人で溜め込む。
だけどいつも笑顔なんだ。
独り占めしたいなんて
全然思ってなかった。
ただ愛奈が側にいるだけで
自然体でいられた、
笑ってる自分がいた。
部活は関係なく、
あいつそのものが
俺をそうさせた。