‐部恋。 Another Story‐
【…翌日…】
試合会場までのバスの中は
お祭り騒ぎ!
俺は川上先輩に絡まれるのを
必死に拒んでいた(笑)
「おい、健!
あれ見ろよ!」
川上先輩が
指さしたのは彼女。
彼女は座席から後ろを向いて
なにかを見て笑っていた。
目線の先は…アイツ。
試合前の緊張ほぐすために
テンションハイになってる
アイツだった。
彼女の隣の由香さんが
なにか話していて、
彼女はアイツを見ながら
真剣に聞いていた。
「あーあ。
“健ちゃん”撃沈だね。」
川上先輩は俺を見て笑った。