‐部恋。 Another Story‐
「こんな時間に帰宅かよ。」
頭をさすりながら
アイツは言った。
『おう。
こんな時間に帰宅。』
俺はアイツに合わせて
ゆっくり走った。
白い息が転々と浮かぶ。
「……長川?」
様子伺うような
この問いかけは何だよ。
『おー。
アイツ部活の悩みを
抱えてたみたいでさ。』
「ふーん…。
……どんな?」
『なんだよ、お前。
気になんの?』
俺の口調、
かなり機嫌悪いのバレバレ;