少女に野獣。
「起きた?」
腕の中で身じろぐ美依恋に、自然と頬が上がる
虚ろな目で俺を見る彼女は、まるで親鳥を探す雛のようだ
「そんな顔をすると、口付けたくなるね」
瞼に唇を落としてそう言えば、驚いたように瞳を丸くさせる
ククッ……可愛い…
この柔らかな体も清らかな心も、全てが欲しい
もういっそ、無理やりにでもめちゃくちゃにしてしまおうか…?
キョロキョロと"どこ"と聞く美依恋
「俺の家だよ。今日から暫くの間は、ここで暮らすって言われただろう?」
思い出したのか、納得した美依恋を抱き上げ、リビングから隣の個室へ移動する
「暴れると、キスするよ」
ピタリと暴れるのをやめた
冗談ではない。いつだって俺は彼女に本気なんだ
だから、教えないとね?
俺が、どれだけ君の事が好きなのか
「ここが、美依恋の部屋だよ」
全面ガラス張りの、ベッドがあるだけの寝室
高層階なだけあって、街の光は殆ど届かない
「ねぇ、美依恋。俺の言う事、聞いてくれる?」
教えないといけないことがある
自分の身を護る為にも必要な事なんだ
だからどうか、聞き入れて欲しい
"凛胴の生徒会には関わるな"
意志の強い瞳のように、筋の通らない事が嫌いな美依恋
さすが、敦士さんの娘なだけある
だがこれは、君の為だから…
受け入れてくれるまで、俺はどんな手でも使うよ
糸夜side終
腕の中で身じろぐ美依恋に、自然と頬が上がる
虚ろな目で俺を見る彼女は、まるで親鳥を探す雛のようだ
「そんな顔をすると、口付けたくなるね」
瞼に唇を落としてそう言えば、驚いたように瞳を丸くさせる
ククッ……可愛い…
この柔らかな体も清らかな心も、全てが欲しい
もういっそ、無理やりにでもめちゃくちゃにしてしまおうか…?
キョロキョロと"どこ"と聞く美依恋
「俺の家だよ。今日から暫くの間は、ここで暮らすって言われただろう?」
思い出したのか、納得した美依恋を抱き上げ、リビングから隣の個室へ移動する
「暴れると、キスするよ」
ピタリと暴れるのをやめた
冗談ではない。いつだって俺は彼女に本気なんだ
だから、教えないとね?
俺が、どれだけ君の事が好きなのか
「ここが、美依恋の部屋だよ」
全面ガラス張りの、ベッドがあるだけの寝室
高層階なだけあって、街の光は殆ど届かない
「ねぇ、美依恋。俺の言う事、聞いてくれる?」
教えないといけないことがある
自分の身を護る為にも必要な事なんだ
だからどうか、聞き入れて欲しい
"凛胴の生徒会には関わるな"
意志の強い瞳のように、筋の通らない事が嫌いな美依恋
さすが、敦士さんの娘なだけある
だがこれは、君の為だから…
受け入れてくれるまで、俺はどんな手でも使うよ
糸夜side終