少女に野獣。
「ッ…、、」


大きな波に呑まれそうになるのをずっと我慢していたけれど、それももう限界


いつの間にか外されていた手首の拘束


その手に握りしめられていたシーツを更に強く握った


頭が真っ白になって、両足はビクビクと小刻みに震え、腰が浮いてしまう


「ちゃんとイけたね」


それが何の意味なのかさえ理解できない


怖いという感情は今はなく、与えられる刺激を彼の舌と指でひたすら敏感に感じ取ってしまう


「………どこでこんな物…」


な、に……


「誰に渡された?」


「ッ…」


低いお腹の奥に落ちてくるような声で、一瞬で周りの温度が下がった


「誰と使う予定だったのかな」


「ッ…!?」


ち、違うッ…


ソレは、、


糸夜さんが手にしてるのは、保健体育の授業でもらった四角い物


スカートに入れていたのを彼が見つけたんだ…


必死に首を横に振って"違う"と訴えたけれど、、


「……俺以外の男とするつもりだった?
……そんなこと、絶対に許さない」


「ッ…!?」


冷えた瞳をする彼は、私のショーツさえも脱ぎ取った


そして……


「ッーーッ!!」


スーツのチャックを下ろした彼は、授業で習ったばかりの大きなソレを、何の躊躇いもなく私の開いた足の付け根へ押し当て、無理やり貫いた


「クッ…」


「…ッッ、ハッハッ、ッ…」


痛い


痛い痛い痛い


「力を、抜け…ッ」


メリメリと肉が裂ける感覚に、今まで感じた事のない鈍痛


力なんて抜けるはずもなく、さっきまで感じていた刺激とは逆に、痛みしか感じられない


痛い


「ッ……ゃ…ッ」


ほんの、ほんの少しだけれど、何年かぶりに聴いた自分の声


己に起こっている現実が、どこか他人の事のように思えてきた頃、下腹部へ埋まっていたソレが奥深くまで一気に突き刺さった




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