生徒に恋した教師
「お前さ、寂しいなら寂しいって
ちゃんと言うんじゃなかったのかよ。」

「…うん、言うよ。」

「今、寂しいんじゃねーのかよ。」

「先生が隣にいるのにどーして寂しいの」

「は?」

「寂しいって思うのは1人の時じゃないの?
誰もいないから寂しいなって。
ちがうの?」

…明日宮には所々の感情が欠落してる。

寂しいとか怖いとか

そーゆーマイナスな感情が。

って、たまに思う。

気のせいかもしれないけど。

「違くないわ。」

「だよねー
早く帰ろうよ先生。
キャベツなくなっちゃうよ」

「そーだな
文化祭に戻ろう」

その後明日宮はクラスに戻って

クラスの男子もキャベツが

切れるようになって

俺は教師の仕事にやっと戻れた。

でもその分明日宮には会えなかった

2日間あったけど結局話せたのは

1日目のあの時だけ。

まぁあんまり近くにいすぎても

また暴走しそうだから困るけど。

「尾形。」

「初瀬?」

「校長が呼んでるぞ。」

「…は?」

最近校長に呼ばれすぎじゃね、俺。
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