生徒に恋した教師
時は流れてテスト期間。

今回は一学期最後のテストである。

今日はその最終日。

3年の受験生であるわけだから、

少しいつもより引き締まった空気が流れる。

今は物理のテスト中。

忘れてるかもしれないが

あの頭のいい明日宮も考えてるようだ。

・・・。

暇だなー。

テスト中の教師は結構暇。

でも、寝ちゃいけない。

今は無難に本を読んでいる。

普段あまり本を読まないから意外と疲れる。

ふ、と前を見ると明日宮と目があった。

奴の事だろうから解き終わったんだろう。

笑顔で手を振ってきやがる。

クラスメイトもいるんだぞ。

まぁ、テストに集中しろという意味で

机を指さす。

OKと言うかのように明日宮はうなづいた。

よし。と、思ったら…

突っ伏して寝やがった。

机を指さしたのはそういう意味じゃねぇ。

結局、明日宮はこのテストは

最後まで寝ていた。
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