生徒に恋した教師
「ついたぞ。」

「わー。何味にしようかなー。」

「あ、尾形じゃん?」

ここのかき氷屋は高校時代の仲間が

やっているところだった。

「先生、知り合いなの?」

「あーうん。
高校時代の友達。」

「先生、友達いたんだ。」

「うっせぇ。」

「なになにー?お前の彼女?」

「バカ言うな。俺の生徒だ。」

「まぁ、そーだよな。
お前は絶対年上だもんな。」

「はぁ?」

「へぇ?先生、年上好きなんだ?」

「明日宮まで…
高校時代の彼女に年上が多かっただけだろ」

「ふーん。」

明日宮、意味ありげな目で

見てくるんじゃない。

「明日宮、早く味を選べ。」

これ以上ここにいると

変なことまで言われそうで問題だ。

「んー。じゃあレモンで」

「はいよー」

かき氷を受け取った明日宮は

すごい楽しそうだ。
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