生徒に恋した教師
「あ、先生やっときた」

「あ、明日宮。どーした?」

なぜか俺の職員室の椅子に堂々と

座っている明日宮がいた。

「これ、教えてよ」

「あーここな?
これまた難しい問題を」

「一般常識は付けておいた方がいいかなって
思ってね。」

「一般の範囲ではないかもしれないけど」

「みんな勉強してるからさ。
簡単な問題ずっと解いてても
疲れるだけなんだもん。」

ぶっちゃけ、余裕ってことか。

「そんなんで本番テンパるなよ?」

「はーい」

危機感ゼロ。

まぁ、明日宮らしいと言えばらしいか。

「…ってことだけど、
理解出来たか?
俺自身でも説明飛び飛びだったけど」

「うん、なんとなくね」

「じゃあ、HR始まるから教室戻れよ」

「はーい」
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