生徒に恋した教師
そのあと近くのスーパーで

粉、卵、キャベツ…などなど

必要な分だけ買った。

「よし、帰るか」

「はーい。」

ビニール袋は全部重い。

「明日宮、もう一つ持つぞ」

「大丈夫。」

と言ってるが大丈夫そうではない。

「いや、少し歩くんだし貸せって」

「いいって。
大丈夫だよー。」

「そ、そうか?
無理ならすぐいえよ」

「ん。」

…とは言ったものの、、。

進むスピードが明らかに遅い。

「明日宮?大丈夫か?」

「大丈夫だって、」

「やっぱり大丈夫じゃない。
俺が持つよ。」

渡してくれないから強引にビニール袋を

取ることにした。

「ぅわっ!?」

バサッ

「え?」

俺が明日宮の手に触れた途端

明日宮はビニール袋ごと投げてしまった。

「ご、ごめん。
びっくりした。」

「そ、そうか。」

こんなにも取り乱してる明日宮は

見たことがない。
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