生徒に恋した教師
「ちょっとこっち来い。」

ここでは通行人がいる。

だからちょっとした影になるような

場所に明日宮を移動させた。

「どーしたの?先生。」

泣き止んではいるものの

やっぱり元気の無い声。

ギュッ

衝動的だった。

こんなにも弱っている明日宮は

見たことがなかったから。

だから1人の男として

今はお前を抱きしめさせて。

「嘘じゃないから。」

「先生。
何考えてんの。」

「今は先生じゃないから少し
黙ってて。」

「はいはい。
黙りますよ。」
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