社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
着替えた健人さんがキッチンにやって来た。



「健人さん、フライパンと鍋は?」


「ここだ。ちゃんと覚えろよ。」



健人さんに教えて貰いながら、簡単にパスタ、サラダを作る。



「パスタは見ててやる。花菜はソースとサラダを。」


「うん。」



二人でキッチンに立ち、二人で料理をする。いつもは一人でソファーに座って待っているのに。



「花菜、こういうのも楽しいな。」


「うん。」



笑みを見せれば、同じように笑みを見せる健人さんに満足する。


二人で料理したパスタを食べる。



「花菜、旨い。」


「本当?健人さんの料理には………。」


「旨いよ、花菜の料理。」



私の言葉に被せて健人さんが言った。その言葉に嬉しくなる。


あっという間に食べ終わり、二人で片付けもしていく。


食洗機に皿を並べ、テーブルを片付け、鍋とかも片付けたら終わりだ。


私はエプロンを外してソファーに座った。
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