社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
結局、健人さんと一緒にお風呂に入った。


私は嫌だと主張したが、健人さんの強引さに諦めた。



「朝も一緒に作る?」


「うん。」



健人さんの言葉に微笑めば、キスが落ちてくる。



「ヤバイな、その顔。昨夜の顔もヤバかったけど。」



「なっ、思い出さないで。」


「いいだろ。」



ニヤリとする健人さんは愉しそうだ。



「愉しんでます?」


「ああ。花菜の肌に触れたし。」


「セクハラ。」


「彼女だろ。」



湯船に浸かりながら言い合う。



「これも当たり前にするから。」


「…………。」


「決定な。」



俺様っぽくなってきたな……と実感する。



「健人さん、俺様?」


「はあ?」


「そんな感じ。」


「花菜が優しすぎるって怒っただろ。これぐらいが好みだろ?」



そう言ってニヤニヤとする健人さんに私も笑った。


結局、どんな健人さんも好きなんだと。
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