社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
「長嶺、俺が好み?」



奥寺の発言に皆の視線が突き刺さる。私は慌てて否定した。



「ち、違うよ。一般論だよ。奥寺、格好いい方じゃない?」


「照れてる?長嶺、可愛い。」



奥寺の言葉に頬が染まる。ニヤリとする奥寺の腕を叩く。



「変な事を言わないで。」


「本当だろ。照れてる?長嶺の好みだった?なら、付き合ったのに。」


「なっ、違います。ってか彼氏もいたし。」


「いなければ俺と付き合った?」


「…………付き合いません。」



奥寺と言い合っていれば、周りのあゆみ達も茶化し始めた。



「花菜、面食いだもんね。好きな芸能人もイケメンばっかだし。」


「奥寺、確かにイケメンだよな。」


「長嶺がフリーだったら、この同期内でもカップル誕生だったか?」


「それも面白かったのに。」



私と奥寺の話で盛り上がる。確かにイケメン好きな私は奥寺はアリだったかもしれないけど。
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