社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
シャワーから上がり、ソファーで寛いでいればメッセージを受信した。


俺は急いで花菜に電話を掛けた。



「花菜?」



さっきまでは答えなかった言葉に花菜の優しい声が届いた。


ニヤニヤとする顔を見られなくてホッとする。



「飲み会に参加してたので。」



花菜の言葉に唖然とした。



飲み会?


他の会社の奴らと?



「金曜も最後に飲み会に。」


「はあ?」



自然と漏れる声は低い声だ。花菜が黙り込んでいる。



俺は会えなくて淋しいのに?


金曜も戻れないかもしれない?


早く会いたいのに?



俺の中で沸々と怒りが込み上げる。花菜は察知したのか電話を切った。


ソファーに凭れ掛かり、目を閉じて大きく深呼吸を吐き出した。



花菜…………。


花菜へ自然とメッセージを送信していた。



『健人さん、おやすみ。愛してる。』



直ぐにメッセージを受信し、その言葉に気持ちも落ち着かせていった。
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