社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
「よし!気晴らしに行くぞ。今日、飲みに行けるか?」
藤村の提案に皆がOKを出している。
「長嶺、今日は飲むぞ。社長は抜きで。」
「藤村………。」
「俺達には結婚なんて先の話だ。もう考えるな。」
「そう、そうだね。花菜、飲みに行くよ。社長は抜きで。」
あゆみが私の腕に絡み付く。
「結婚なんて先よ。社長が家の為に結婚するなら、すっぱり別れなさい。」
「あゆみ?」
「もっと花菜を大事にしてくれると思ったのに。所詮はお坊っちゃまよね。」
「おっ、その発言。チクるぞ。」
「どうぞ。お坊っちゃまは家の為に結婚する。花菜にはもっと大事にしてくれる男が現れるよ。」
あゆみが私の腕に絡み付いたまま、社長の文句を言っている。
結局は…………お坊っちゃまにはお坊っちゃまの世界がある。
私には踏み込めない、いや、踏み込む事も許されない世界があるんだと思い知った。
藤村の提案に皆がOKを出している。
「長嶺、今日は飲むぞ。社長は抜きで。」
「藤村………。」
「俺達には結婚なんて先の話だ。もう考えるな。」
「そう、そうだね。花菜、飲みに行くよ。社長は抜きで。」
あゆみが私の腕に絡み付く。
「結婚なんて先よ。社長が家の為に結婚するなら、すっぱり別れなさい。」
「あゆみ?」
「もっと花菜を大事にしてくれると思ったのに。所詮はお坊っちゃまよね。」
「おっ、その発言。チクるぞ。」
「どうぞ。お坊っちゃまは家の為に結婚する。花菜にはもっと大事にしてくれる男が現れるよ。」
あゆみが私の腕に絡み付いたまま、社長の文句を言っている。
結局は…………お坊っちゃまにはお坊っちゃまの世界がある。
私には踏み込めない、いや、踏み込む事も許されない世界があるんだと思い知った。