社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
「長嶺、お疲れ様。」


「坂本さん。皆さんも早いですね。」



座敷に入ってきたのはプロジェクトのメンバー。私の周りに座っていく。



「だって長嶺さんだけじゃ寂しいでしょ?」


「清水さん、ありがとうございます。」


「って坂本さんがね。」


「おい、清水。余計な事は言うな。」


「ははっ、皆さん、ありがとうございます。」



私の周りにはプロジェクトメンバーが座り、静まり返っていた部屋が賑やかになっていく。



「長嶺さん、社外の方が見えましたので。」


「はい。」



私は立ち上がり、座敷の扉の外に出て頭を下げた。



「こんばんは。今日はありがとうございます。」


「可愛らしい社員さんだね?」


「どうぞ、こちらへ。」



長谷川さんが社外の方を案内する。最後に社長も座敷に入ってきた。


上座に通された方々が落ち着いたところで、ビールと料理がテーブルに運ばれる。
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