社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
私は立ち上がり、長谷川さんと社長の前に立った。体ごと振り返って同期の5人を見た。
「やっぱり迷惑だよ。ほら、予定とかも……。」
「俺は大丈夫だ。冬馬は?」
「俺?まあ大丈夫。」
私は同期に背を向けて社長達を見上げた。
「いえいえ、突然ですし。それにただの同期会ではご迷惑かと………。」
「いや、3年目の仕事に対する考えとか、職場の不満とか聞けるなら成果はある。」
最もな意見を言う社長を見上げれば、僅かに口角を上げて微笑んでいる。
「冬馬も思うだろ?」
「長谷川さん、無理に合わせなくても……。」
「長嶺さん、俺も大丈夫。健人の言う通りだし。」
「いえ。そんな訳には………。」
背後から肩を掴まれて見上げれば、藤村が私を見下ろしている。
「長嶺、社長と長谷川さんが良いって言ってるし。」
「藤村、でも………。」
「花菜。」
あゆみの少し低い声に視線を向ければ、黒い笑みが見える。
「やっぱり迷惑だよ。ほら、予定とかも……。」
「俺は大丈夫だ。冬馬は?」
「俺?まあ大丈夫。」
私は同期に背を向けて社長達を見上げた。
「いえいえ、突然ですし。それにただの同期会ではご迷惑かと………。」
「いや、3年目の仕事に対する考えとか、職場の不満とか聞けるなら成果はある。」
最もな意見を言う社長を見上げれば、僅かに口角を上げて微笑んでいる。
「冬馬も思うだろ?」
「長谷川さん、無理に合わせなくても……。」
「長嶺さん、俺も大丈夫。健人の言う通りだし。」
「いえ。そんな訳には………。」
背後から肩を掴まれて見上げれば、藤村が私を見下ろしている。
「長嶺、社長と長谷川さんが良いって言ってるし。」
「藤村、でも………。」
「花菜。」
あゆみの少し低い声に視線を向ければ、黒い笑みが見える。