社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
ランチの帰り道、頭の中では社長への気持ちを考えていた。



『私は社長が好き?』



最近の私を振り返る。



いつも一緒にいるのが当たり前になってる。


始めは好きなのかも分からない内に付き合い始めた。


だけど今は?



『私は社長が好きなんだ。』



ふと自分に言い聞かせる。


社長と帰るのも、社長とご飯を食べに行くのも、社長と一緒に過ごすのも………。



『一緒にいたい!』



私の気持ちは変わっていた。


隣に一緒にいるのが当たり前になっている。



「花菜、ニヤけてる。」


「なっ!」


「ははっ、幸せに戻った?」


「あゆみ………。」


「自分から手離す必要はないよ。幸せなんだから。」


「うん、そうだね。」


「何々?やっぱり幸せなんだ。」



からかうあゆみにニヤリとした。



「そうみたい。」



自分の気持ちに気付いて、一気に気持ちが上昇していく。



幸せな今を逃がす必要はない。



そう思えた。
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