社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
「長嶺、お疲れ。」



坂本さんの言葉に胸を撫で下ろした。


今は会議室で修正後のレビューをして貰い、今回の修正は終了した。


社長室で長谷川さんに起こされた後、私は急いで顔を洗い、長谷川さんに戴いた朝食を自席で食べた。


坂本さんも清水さんも早めに出社して来たので、レビューを早めに始めた。そして坂本さんにOKを貰った所だ。



「長嶺、今日は早めに帰れよ。」


「はい。」


「長嶺さん、お疲れ。コアタイムを過ぎたら帰宅したら?ラッシュの前に帰りたいでしょ?」


「あっ、はい。」



二人の言葉にやっとホッとする事ができた。3人で会議室から自席に戻り、最後の仕上げを進める。



「長嶺、大丈夫か?」


「はい。今日は早めに帰ります。」


「お疲れ。」



いつもは言い合いをする長野さんが優しい。



「ほら。」



長野さんにチョコを渡され、驚きに長野さんを見た。



「あっ、ありがとうございます。」



長野さんが自分の作業に戻った。
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