好きな人は塩対応
第1章
好きな人
「私、好きな人できた。」
私は内田陽莉(うちだひまり)。高校2年生。バスケ部に入ってるから髪の毛はショートヘア、まぁ背は低いんだけどね。
元気だけが取り柄です。
今は5月中旬、教室でお昼ご飯を食べるている。
「え!? ついに陽莉にも好きな人できたか!」
そう言ったのは同じクラスで私の親友、白谷那歩(しらたになほ)。
那歩ちゃんはバスケ部でマネジャー。性格はなんだか私と似てる。だけど意外と繊細だったり…。
そして高1の時から一つ上のバスケ部の矢野晴哉(やのはるや)先輩に片想いしてる。
まぁ私的に両想いだと思うんだけど…。
「で、その好きな人はどんな人??」
那歩ちゃんは目を輝かせながら聞いてきた。
「それがさー、すっごく冷たい。」
「えっ!?」
キラキラしてた目は一気に大きくなった。
< 1 / 52 >