好きな人は塩対応

「は?」


直也の相手を見るなり、怒りが込み上げてきた。


「あいつら、付き合ってんの?」


俺はキレ口調で周りの部員の奴らに聞いた。


「知らん」「知らね」「さあ?」


みんなそれぞれ徐ろに答える。


俺は気付いたら直也に近づいていた。

いや、厳密には陽莉ちゃんの方へ向かった。


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