好きな人は塩対応
「直也くん、ちょっといい?」
次の日のお昼休み、私は直也くんに声をかけた。
そして、階段の踊り場に行き、話を切り出した。
「この間はありがとう。
泣いてる私の隣でずっと寄り添ってくれて。
嬉しかった。けど直也くんとは付き合えない。
ごめんなさい。」
「遼のことが好きだから?」
そう質問してくる直也くんの顔は見れなかった。
「うん、好き。
他に好きな人がいても、私をみてくれてなくても、
やっぱり好き。」
「じゃあ告白するの?」
「ううん、しないよ。」
直也くんは私の返事に驚いた様子でなんでと間髪入れずに聞いてきた。
「諦めなきゃだから。」
「そっか。日曜日の応援は来てね!」