黒超能力者
【絆音side】
眠気に負けそうになる瞼をなんとか開きむくりと起き上がる
「なんだかスッキリした気分……」
アラームの音を聞かずに起きれたのだ
そりゃあ目覚めがいいはず
ん……そうだ、今何時だろ……
少し寝ぼけながらも何気なく部屋にある時計を見た
時計は7:45を指している
7:45分ねぇ……は?ちょ、ま、
「遅刻する!!!」
いつもならアラームが6:00ジャストにちゃんとなって寝起きも悪くないからすぐ起き上がって少し携帯いじって弁当作って余裕で鼻歌(小声で)を歌って学校に行くのに何でこういう式典がある時に限って遅刻しそうになるわけ!?
「ホンット最悪」
勢いよく起き上がるとイライラしながら自分の部屋の時計を睨みつけ
いつもの癖で時間が無いのに携帯を開く
すると何故かその携帯の画面には"5:30"と時間が表示されていたのだ
「……は?」
ちょっとまって、今の状況を整理しよう…
えーと、いまの時刻は"5:30"私が起きる時間までには"30"分も余裕がある。でも部屋の時計の針は"7:45"を指している
……????
「うわ……!そうだった」
昨日自分の部屋を掃除してたら何故か強い風が吹いてきて……それで、時計が落ちて壊れたんだった
まぁ……強い風が吹いてきたのは自分のせいなんだと思うけどね
なんでかって?だって____…って
「あ、せっかくいつもより早く起きたしさっさと準備しようかな〜。
というか私はいったい誰に話しかけてるんだか……」
まぁ、朝から色々あったけど、今日は何か特別な事がありそうだな