こんな私にも王子様はきますっ!
私の王子様

プロローグ

私は昔からポッチャリだった。
いや、太っていた。
体重は周りの2倍はあったし、服だって小学1年のときからLサイズだった。
でも、そんなこと周りから言われたことなんてなかったし、たくさん食べる私をみてお母さんも嬉しそうだったから、自分がデブだなんて思いもしなかった。
...5年生になって状況が変わった。
私には5歳下の妹がいる。
目がクリクリで黒髪サラサラ、知的で細くて「大和撫子」みたいなオーラの妹の涼藍(すずらん)。
こうなると、周りはいつも私と涼藍を比べる。
同じ小学校に入学してきたから私はからかわれるようになった。
それから、一ヶ月たつと、イジワルされるようになって、2ヶ月後には、イジメになっていた。
「何してんだてめーら!」
そんな時に助けてくれるのはいつも妹だった。
情けないような誇らしいような複雑な気持ち。。。
そんなこともマンネリ化してきた、小6の冬休み前。
「もうすぐ、みんなも卒業だな!だから今日はぁ、文集用の将来の夢をかいてもらう!!」
と、あいかわらずうるさいくらいにハキハキしてて熱血なうちの担任が言った。
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