こんな私にも王子様はきますっ!
戻りたくない理由は、涼藍のこともだけどもう一つあった。
それは、いじめられたら誰も助けてくれないということ。
本高くんに迷惑は掛けられないし...。
怖いけど、、
思い足取りで教室へ向かった。

何事もなく、終礼のチャイムがなった。
これでやっと終わった。
涼藍、大丈夫かな?
教科書をそそくさとランドセルに詰め、足早に教室を後にしようとした。
教室を曲がった先にいじめっ子たちが待ち伏せをしていた。
「ちょっとこいよ。」
リーダーの言葉は重く汚く、私の心に響く。
雪くんとは大違いだ。

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