こんな私にも王子様はきますっ!
「おねーちゃん、おねーちゃん?」
下から私を呼ぶ声が聞こえてくる。
7時...?
「えーーーっ。なんで起こしてくれなかったの!!」
「何回も起こしたわよ」
耳元で涼藍のキーキー声が聞こえる。
もちろん、バッチリ目が覚めた。

「ねぇねぇ」
ぶぉぉーーーーーーーーー。
「ねぇってば。」
「シャカシャカシャカシャカ。
「さっきからなんなのよ!!いつもは、そんなに身だしなみの時間取らないでしょー!!!」
と、涼藍にブチ切れられ肘をみぞおちにキメられた。

朝から、お腹がぁ...
登校中、涼藍はいつもお喋りなのに今日は一言も喋らない。
「涼?ごめんね。」
優しく言っても涼藍は返事をしない。
普段はこんな子じゃないのに...。

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