夏風の吹くうちに。

過去

「過去?」

小鈴が私に聞き返した。
「そう。だって夏子ちゃんのこと私も探すのに小鈴とその夏子ちゃんの過去を知らないと探しようがないっていうか、私も知る権利があるんじゃないかと思って」
まあ単純に知りたいだけなんだけど。
「まあ確かにな」
小鈴はそういうと語りだした。
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop