夏風の吹くうちに。
それからは気が合ったのだろう、今考えるとびっくりするほど一緒にいた。
何度も遊んだし、何度も喧嘩した。
夏子のお兄さんに「てめえまさか夏子の彼氏じゃないだろうな?」とガンを飛ばされた時はびっくりしたが、夏子のお兄さんもいい人だった。

夏子と出会ってもうすぐ一年。
そんな時に事件が起こった。

夏子の両親が死んだのだ。

いや、正確に言うと夏子をかばって死んでしまったのだ。
たまたま家族で散歩をしていた時だったそうだ。
歩道に車が突っ込んできて母親は夏子を、父親は夏子の兄をかばって命を落としてしまった。

この話を聞いたときは信じられなかった。
なんで?どうして?
確かに僕は当事者とかではなかったがそう思った。

次の日から夏子は学校に来なくなった。
< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

僕らの異世界、キミノセカイ
sandwich/著

総文字数/1,204

ファンタジー4ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop