君と、ゆびきり
「おはよう風」
あたしは仏頂面でそう言い、風のベッドに腰掛けた。
「おはよう千里。今日は通院日?」
「そうだよ」
あたしは頷き、花瓶に飾られているピンクの花を見つめた。
なんて名前の花かわからないけれど、可愛い花だ。
「明日は入学式?」
「そうだよ」
あたしは同じように返事をした。
「風は……」
そこまで言うと、風は左右に首を振った。
風とあたしは同じ学区に家がある。
だからなんの問題もなければ同じ中学に通えるはずだった。
だけど、風はこの病院に隣接している特別学級で勉強を続ける。
「そっか」
あたしは仏頂面でそう言い、風のベッドに腰掛けた。
「おはよう千里。今日は通院日?」
「そうだよ」
あたしは頷き、花瓶に飾られているピンクの花を見つめた。
なんて名前の花かわからないけれど、可愛い花だ。
「明日は入学式?」
「そうだよ」
あたしは同じように返事をした。
「風は……」
そこまで言うと、風は左右に首を振った。
風とあたしは同じ学区に家がある。
だからなんの問題もなければ同じ中学に通えるはずだった。
だけど、風はこの病院に隣接している特別学級で勉強を続ける。
「そっか」