君と、ゆびきり
聞き飽きた校長先生の言葉を聞き、完璧に暗記できている校歌を聞き、すべてが終わるとすぐ病院へ向かった。
今度こそは忘れない。
風の事を忘れないためには、毎日だって風に会いに行く事だ。
院内に入ると、すぐにチアキが姿を見せた。
チアキは退屈そうにアクビをしている。
「なにしてるの?」
「千里の151回目を見に来た。そろそろ飽きて来たけどね」
「チアキ、聞いてもいい?」
「なんでもどうぞ?」
「あたしは、151回目も風の事を、風との約束の事を忘れてしまうと思う?」
「おそらくは、そう」
チアキは何の感情も見せずにそう答えた。
「最初からそういう運命を辿っていたから、それを変えるのは難しい」
「そっか……」
そうだと思っていた。
今日明日で風の事を忘れることはなくても、変わっていく環境の中で風の存在はどんどん小さくなっていくだろう。
151回目の今回も、きっとそうだ。
今度こそは忘れない。
風の事を忘れないためには、毎日だって風に会いに行く事だ。
院内に入ると、すぐにチアキが姿を見せた。
チアキは退屈そうにアクビをしている。
「なにしてるの?」
「千里の151回目を見に来た。そろそろ飽きて来たけどね」
「チアキ、聞いてもいい?」
「なんでもどうぞ?」
「あたしは、151回目も風の事を、風との約束の事を忘れてしまうと思う?」
「おそらくは、そう」
チアキは何の感情も見せずにそう答えた。
「最初からそういう運命を辿っていたから、それを変えるのは難しい」
「そっか……」
そうだと思っていた。
今日明日で風の事を忘れることはなくても、変わっていく環境の中で風の存在はどんどん小さくなっていくだろう。
151回目の今回も、きっとそうだ。