君と、ゆびきり
「いや、ないけど」
風は数秒あたしを見つめた後、そう返事をした。
「夏休み中に、みんなで海へ行こうと思うんだけど」
「へぇ! 素敵だね!」
風はそう言い、目を輝かせた。
「うん、そうなんだけど……。風も一緒にって、言ってるんだ」
「俺も一緒に?」
風は瞬きを繰り返してあたしを見た。
その表情はとまどっているようにも見える。
「うん。電車で1時間くらい」
「でも俺、泳げないよ?」
風は自分の指さしてそう言った。
「そんなのはわかってるよ」
「泳げないのに海って行っていいの?」
風は今度はキョトンとした表情になった。
本当にわかっていなさそうで、思わず笑ってしまう。
風は数秒あたしを見つめた後、そう返事をした。
「夏休み中に、みんなで海へ行こうと思うんだけど」
「へぇ! 素敵だね!」
風はそう言い、目を輝かせた。
「うん、そうなんだけど……。風も一緒にって、言ってるんだ」
「俺も一緒に?」
風は瞬きを繰り返してあたしを見た。
その表情はとまどっているようにも見える。
「うん。電車で1時間くらい」
「でも俺、泳げないよ?」
風は自分の指さしてそう言った。
「そんなのはわかってるよ」
「泳げないのに海って行っていいの?」
風は今度はキョトンとした表情になった。
本当にわかっていなさそうで、思わず笑ってしまう。