君と、ゆびきり
急変
夜が来ていた。
水着姿の人々はいなくなり、浴衣姿の人々が多く見られ始める。
あたしも着替えをして、あらかじめ準備しておいた紺色の浴衣になっていた。
着付けは玲子がしてくれた。
その玲子は白にピンク色の花が描かれている可愛い浴衣を着ていた。
「今日は最高だな」
風がそう呟く声が聞こえて来る。
あたしたちは砂浜から少し離れた石段に座っていた。
「俺の人生で、1度でこんなに沢山のことを経験したことはないよ」
風は興奮気味にそう言った。
「風、体調は大丈夫?」
「あぁ。大丈夫」
風は昼間作った砂の城を見つめていた。
随分と張り切って作ったものだから、風の背丈ほどある豪華な砂像になっていた。
行きかう人の中には砂像の前で立ちどまり、写真を撮る人もいる。
水着姿の人々はいなくなり、浴衣姿の人々が多く見られ始める。
あたしも着替えをして、あらかじめ準備しておいた紺色の浴衣になっていた。
着付けは玲子がしてくれた。
その玲子は白にピンク色の花が描かれている可愛い浴衣を着ていた。
「今日は最高だな」
風がそう呟く声が聞こえて来る。
あたしたちは砂浜から少し離れた石段に座っていた。
「俺の人生で、1度でこんなに沢山のことを経験したことはないよ」
風は興奮気味にそう言った。
「風、体調は大丈夫?」
「あぁ。大丈夫」
風は昼間作った砂の城を見つめていた。
随分と張り切って作ったものだから、風の背丈ほどある豪華な砂像になっていた。
行きかう人の中には砂像の前で立ちどまり、写真を撮る人もいる。