君と、ゆびきり
サボり
それからも風は学校へは来られなかった。


あたしがお見舞いに行っても、調子が悪くて会えない日もあった。


風は出席日数が足りず、1年生をもう1度やることになった。


そしてあたしは、2年に進学した。


「風の方が絶対に頭いいのにね」


風の病室で、玲子がそう言って首を傾げた。


「進学試験には受かったけれど、さすがに出席日数3日じゃぁね」


風はそう言い、笑って見せた。


本当は辛いのかもしれないけれど、風はなんてことないような顔をしている。


「先生たちの融通がきかないなぁ」


玲子はさっきからイライラしている様子だ。


「まぁまぁ、落ち着いて。風の体調がよくなればまたいくらでも学校に来られるんだからさ」


「そうだけどさぁ」


玲子はあたしの言葉を聞いてもまだイラついている様子だった。
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