君と、ゆびきり
その後悔から逃げるようにあたしはがむしゃらに勉強をした。


風に教えてもらえなくなった今、自分の努力だけが頼りになっていた。


風を助けたい。


風とずっと一緒にいたい。


その思いが強ければ強いほど、勉強に専念できるような気がしていた。


そしてあたしは、高校3年生になった……。
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