君と、ゆびきり
「でも、千里は1つ勘違いしてるよ」


「勘違い?」


「そう」


チアキはベッドに座り、足をブラブラと揺らしてあたしを見た。


「今回で151回目。それは自分が巻き込まれた奇妙な世界だと思ってるでしょ」


そう言われて、あたしはチアキを見つめた。


「え、だって……そうでしょう?」


「それがそもそもの勘違い」


「え……?」


あたしは瞬きを繰り返してチアキを見た。


チアキは一体なにを言ってるんだろう?


「この世界こそが本物。繰り返す理由はあの時のゆびきり。巻き込まれているのは……千里、あんた以外の全員だよ」


「な……に、言ってるの?」
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