君と、ゆびきり
あたしが泊まっている部屋は一階の角部屋だ。
その窓の外に黒い人影がゆらゆらとゆらめいているのが見えた。
先生が様子を見に来てくれたのかな?
そう思ったが、その考えは一瞬にして消えて行った。
先生なら廊下側からノックをして入って来るはずだ。
庭を散歩している宿泊客かとも思ったが、どうも動きがおかしい。
その影は窓の外を行ったり来たりを繰り返しているのだ。
まるで部屋の中の様子をこっそりと確認しているように見える。
疑問を感じて窓へ近づこうとしたその時だった。
ガシャン!
と大きな音がしたかと思うと、窓ガラスが割られていた。
眠っていたあたしが目を覚まし、上半身を起こす。
驚いた顔をしているけれど、事態を飲みこめていない様子だ。
布団の中から出る暇もなく、人影だったその人物が割れた窓の鍵を開け部屋の中へと入って来た。
見たことのない、若い男性だ。
若いと言っても、あたしより年上。
20代前半くらいに見えた。
その窓の外に黒い人影がゆらゆらとゆらめいているのが見えた。
先生が様子を見に来てくれたのかな?
そう思ったが、その考えは一瞬にして消えて行った。
先生なら廊下側からノックをして入って来るはずだ。
庭を散歩している宿泊客かとも思ったが、どうも動きがおかしい。
その影は窓の外を行ったり来たりを繰り返しているのだ。
まるで部屋の中の様子をこっそりと確認しているように見える。
疑問を感じて窓へ近づこうとしたその時だった。
ガシャン!
と大きな音がしたかと思うと、窓ガラスが割られていた。
眠っていたあたしが目を覚まし、上半身を起こす。
驚いた顔をしているけれど、事態を飲みこめていない様子だ。
布団の中から出る暇もなく、人影だったその人物が割れた窓の鍵を開け部屋の中へと入って来た。
見たことのない、若い男性だ。
若いと言っても、あたしより年上。
20代前半くらいに見えた。