君と、ゆびきり
☆☆☆
海までは電車で1時間ほどだった。
電車内ではボックス席に座り、お菓子を広げてパーティーをした。
途中で駅弁を買って食べて、記念に写真も撮って。
バカみたに大声で笑ってしまって乗客のオバサンに睨まれた。
そのどれもが輝いて、楽しくて、1時間なんてあっという間に終わってしまった。
「綺麗……」
海を間近で見た瞬間、あたしは立ち止まってそう呟いた。
「千里って、海に来たら必ずそう言うよね」
玲子が笑いながらそう言って来た。
「だって……」
あたしは幼い頃、海にも来たことがなかった。
こんなに近くにいるのに、浜辺ではしゃいでしまうからと連れて来てもらえなかったのだ。
「わかってるって。今年は思いっきり遊ぼう!」
玲子がそう言い、あたしの手を掴んで浜辺へと駆けだした。
砂浜に足を取られながら歩く砂浜には、貝殻で輝いて見えた。
海までは電車で1時間ほどだった。
電車内ではボックス席に座り、お菓子を広げてパーティーをした。
途中で駅弁を買って食べて、記念に写真も撮って。
バカみたに大声で笑ってしまって乗客のオバサンに睨まれた。
そのどれもが輝いて、楽しくて、1時間なんてあっという間に終わってしまった。
「綺麗……」
海を間近で見た瞬間、あたしは立ち止まってそう呟いた。
「千里って、海に来たら必ずそう言うよね」
玲子が笑いながらそう言って来た。
「だって……」
あたしは幼い頃、海にも来たことがなかった。
こんなに近くにいるのに、浜辺ではしゃいでしまうからと連れて来てもらえなかったのだ。
「わかってるって。今年は思いっきり遊ぼう!」
玲子がそう言い、あたしの手を掴んで浜辺へと駆けだした。
砂浜に足を取られながら歩く砂浜には、貝殻で輝いて見えた。