君と、ゆびきり
今日も1日のんびりと過ごす予定だったのにと、ブツブツ文句を言いながら支度を始める。
もっとゆっくり寝るつもりでいたから、ご飯を食べながらも欠伸が止まらなくてお母さんに何度も注意されてしまった。
外へ出ると寒い風が吹いていて、あたしは空を見上げた。
今日はお世辞にも天気がいいとは言えず、空はどんよりと曇っていた。
今朝のニュース番組で明日は晴れると言っていたから、卒業式はきっと気持ちがいいものになるだろう。
「おはよう、千里」
そう声をかけられて振り返ると玲子が歩いてくるのが見えた。
玲子が隣に立つまで待って、また歩き出す。
こうして玲子と2人で登校するのも、明日が最後か……。
そう思うと、少しだけ寂しい気持ちになった。
もっとゆっくり寝るつもりでいたから、ご飯を食べながらも欠伸が止まらなくてお母さんに何度も注意されてしまった。
外へ出ると寒い風が吹いていて、あたしは空を見上げた。
今日はお世辞にも天気がいいとは言えず、空はどんよりと曇っていた。
今朝のニュース番組で明日は晴れると言っていたから、卒業式はきっと気持ちがいいものになるだろう。
「おはよう、千里」
そう声をかけられて振り返ると玲子が歩いてくるのが見えた。
玲子が隣に立つまで待って、また歩き出す。
こうして玲子と2人で登校するのも、明日が最後か……。
そう思うと、少しだけ寂しい気持ちになった。